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住宅購入は計画的に
お客様とライフプランニングのお話をするときに必ず出てくるのが住宅の話。人生の三大資金ニーズというのがあって①教育資金②住宅資金③老後資金なんですね。
難しいとは思いますが、皆さんなら「優先順位をつけてください」と言われたらどんな感じでつけますか?
1位はほとんどが「教育資金」なんですね。住宅資金と老後資金は順位が2位と3位でよく入れ替わるんです。でも教育資金は不動の1位です。
ところが、時間の順番からすると最初が「住宅購入」で次が「教育資金」最後が「老後資金」なんですね。
最近は結婚の年齢も後ろ倒しになり、お子様が生まれるのが30代中後半、40代前半という世帯も増えてきました。
となってくると、お金のいっぱいかかるピークが50代前半から60歳くらいまでと昔に比べて後ろ倒しになってきたんです。
最近一番難しい相談が「資金需要のピーク」と「役職定年」がかぶった相談です。
本人とわからないように脚色していますが、こんなケースがありました。
54歳同士のご夫婦、ご結婚は33歳、お子さんが35歳の時に生まれるということで、ご自宅を購入35年のフルローンでした。その後お子様がもう一人生まれて順風満帆に生活を送られていましたが、最近になって、55歳時にご主人様が役職定年を迎えることがわかり、どれくらい給与が減るのか聞いたところ25%程度給与が下がるとのこと、お子様が二人とも大学進学に引っかかるためキャッシュフロー対策のご相談でした。
結論から言うと保険や自動車等家計の大きなリストラを行っていただきました。
もともとお給料が高かったわけではなかったので、貯蓄等が多くできる環境ではありませんでした。収入の見込み、学費の予定、住宅ローンの返済等を考え、掛捨ての死亡保障以外の解約。終身保険の払い済み保険への変更をしました。また自動車についても軽自動車を1台保有というレベルまで下げて頂きました。
ただ正直これでも55歳の年は大赤字になります。高い給料のままの社会保険と住民税負担そして長子の大学の学費、次子の大学進学の費用すべてが重なるからです。
お客様には最悪自宅を手放すことも検討しておく必要があると伝えてあります。60歳で更にお給料が下がることと、70歳までローンを払わないといけないという事実が残っているからです。
「家賃と同じ金額の住宅ローンで自宅が持てます」という誘いから35年フルローンで自宅を購入される方がいらっしゃいますが、ご自宅は買う前に、まずきちんとしたところでライフプランとキャッシュフローのチェックを受けてください。
住宅メーカーの紹介で保険屋さんの「ライフプラン」を受けて自宅が購入できそうなので保険の見直しもして自宅を購入しましたという方、全部食い物にされてますよ。
「ライフプラン」は商品を買わせるように数字をいじることができます。
住宅の購入は全く恣意的なものが入らない第三者のライフプランニングを受けられた方がいいとご相談に来られる人を見ていつも思うのです。