最近新型コロナ関係の相談が多いものの中に、「保険料の支払い猶予」がある。

　各保険会社が保険料の支払いについて、新型コロナの影響で苦しくなった時に手続きをすれば現状9月まで支払いを猶予してくれるというものである（影響の度合いに応じて延長もあるらしいが）。

　使った方がいいですかと聞かれたら、「すぐ保障自体をすべて見直して必要なもの以外は解約してください」と答えます。

　理由は簡単。
①猶予された保険料をどう払うの？
②今が苦しいのに問題解決を先延ばししていつ収入が回復するかわかりますか？
なのです。

　特に低解約返戻金型の貯蓄性商品といわれて加入している商品については、支払い猶予を使うくらいならもったいないと言われるかもしれませんが即ヤメです。

　低解約返戻金型の貯蓄性商品は払込期間が満了するまで約▲30％の損を支払ごとに累積しながら掛けていきます。現状支払いに困っていないならかけ続ければいいのですが、今の段階で支払の猶予をお考えの方が払込期間満了まで支払いを続けれるとは考えにくいです。

　損を累積させるくらいなら早めに損切り及び生活の立て直しを図ることが先決です。